は、中世六古窯(瀬戸・常滑・越前・備前・信楽・丹波の六つの窯)の一つに数えられており、天平十四年(七四二年)聖武天皇が紫香楽宮の造営に着手されたときに、布目瓦を焼かれたことが始まりとなり、今の滋賀県甲賀市で発祥したとされています。信楽焼といえば、タヌキの置き物を思い浮かべますが、もちろんタヌキだけではありません。
信楽の土は鉄分が少なく、焼き締めるとほんのりと火色に発色し、土に含まれる長石の粒が噴き出し、ざらざらとした肌の質感が特徴的です。また、窯変により焼き締められた土肌に流れた淡緑色の自然釉が美しい焼き物です。
土と火が織り成す偶然の美といえます。
素朴な野趣あふれるその味わいは、室町時代になって一躍脚光を浴びることになります。この時期に勃興した茶の湯で、時の茶人たちの審美眼が焼き締め陶に侘び寂びの精神を見たのです。
窯変が生み出すひび割れ、焦げ、自然釉や歪みに美を発見し、尊んだのでした。
現代の信楽の陶芸作家もこの伝統的な焼き締めにこだわり、焼き締めの肌にイッチン手法、大胆な刷毛目、絵付けなどを施し、よりモダンな味わいを追求、創作を続けています。
今回、ご紹介する四組の作家の作品は、必ず皆様にご満足いただけるものと思います。


モンドクチュールの作家のひとり、三苫 茂美が自ら設計・築窯した登り窯。
年に数回しか窯に火をいれることのできない希少な窯であり、三苫 茂美が設計した蛇窯は、火入れから窯出しまで約2週間かかります。燃料に赤松割木を使い、温度を1300度以上にして絶え間なく強い炎で4〜5日焼き締めていきます。
その間、職人たちも窯につきっきりで炎を見つめ、休むことは許されません。
強い炎と木灰によってできる自然釉、火色、焦げが特徴的な表情を醸し出し、世界に2つとない作品ができあがります。




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